バイクで行こう!北海道ツーリング

北海道ツーリング2004 日記

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6月19日

*この日記はJOJOLOGで書きました
ディスクローター交換

恥ずかしい話、私のバイクは何度も倒れている。正確に言うと、私が ”もうひとふんばり” できなかったせいで、倒されるしか道がなかったのだが。右に4回・・左に・・・3回?4回?ま、そんな感じでその度にクラッチレバーが折れてみたり、ウィンカーがカウルの中にめり込んでみたりと外傷を負う始末。結構ショックだったのは、峠の手前で倒してしまった時である。バイクを起こしてもらった後、ふと地面を見ると手鏡のようなものが落ちている。「なんだ?見たことある形だな。」とよくよく見ると私のバイクの左ミラーだったのだ。
あ、やばい。思い出したら泣けてきちゃったよ。私のバイク、かわいそう。ごめんねーーー。

話は戻って、バイクは倒れるとブレーキオイルが入っている小さいタンクの上部にある空気が、ブレーキオイルに混ざってしまい、その気泡がブレーキをかけた時の油圧の邪魔してしまう。つまり、ブレーキがスカスカになってしまうらしいのだ。(スカスカの状態というのは、ブレーキを握った時にギュゥと握るとそれほど抵抗なく奥深く握れちゃう状態をいう。)
そんな訳で私の愛車も幾度となく「エアー抜き」の処置を施されていた。そして、その処置をすることにより(立ちゴケは何度もしちゃったけど)私のバイクは完璧な状態であると過信していたのだ。
が、あまりに頻繁にブレーキがスカスカになりすぎる→おかしい という訳で詳しく調べてもらうことになった。いつもお世話になってるバイク屋さん「K-II PROJECT」の社長が、私のバイクをちょっと押しながらブレーキを止め、15cm程進ませてはまたブレーキを止める、という行動を繰り返す。
しばらくした後、考えてそしてこういう言った。
「ディスクローターが曲がってるな〜」と。
(・・・ディスクローターて何ですか?どこにあるんですか?何するものなんですか?)
?マークいっぱいの私の顔を見て、やさしい社長は分かりやすく教えてくれた。
「ブレーキを握った時の握り具合が、ディスクローターが当たる位置によって浅い時と深い時があるんだよね。こういう現象の時はディスクローターが歪んでいる場合があります。」と。
そしてディスクローターの位置や役割・重要性についても丁寧に教えてくれた。
ごめんね、CBR。何度も倒してしまった為にローター歪ませてしまっていたんだね・・・。幾度となく倒してしまったことに対して再度反省する。
それにしても、私は免許取り立ての頃からこのバイクに乗っているが、昔からブレーキの感触はこんな感じだったがする。それってひょっとして、納車直後に立ちゴケさせてしまったその瞬間から歪んでいたってことだろうか?!これまたかなりショッキングである。3年間、異常に気付くことさえできずに正常と思って乗っていただなんて!

とは言うものの、それに慣れてる私はこのバイクでソフトなブレーキングや、ポンピングブレーキ(?)、時には急制動だって出来てしまう。それでも交換する必要があるの?
「もちろん」と社長と旦那が声を揃えて言う。このブレーキ状態でバイクに乗ってること自体、「異常」だと。普通のバイクはもっと軽く握るだけで止まるらしい・・・のだ。「よく怖くなかったね」と驚かれさえしてしまった。
そういうことなら、やるしかない。私も正常な状態のCBRに乗りたい。新品のディスクローターとブレーキパットを発注してもらったのだった。

一週間後、CBRの治療の日がやってきた。
ディスクローターを交換する為にはタイヤをはずす必要がある。というわけで、早速CBRは力持ちのツルゾー君に吊るされる。
そして、一個一個前足回りのネジやボルトが外されていく。外野の私はただただ興味深深。もはや取材するカメラマンと化している。
「あ、今ちょとそこで手止めてください」
−−カシャッ

作業をしてる方からすると迷惑な話である。ブログに乗せる写真の為に作業を中断させられちゃうのだから。撮ってから(悪いことをした)と気付き、それ以降は無言で写真を撮り続ける私。作業してくれてるオーナーは、じっと見ている私にバイクの手入れのポイントとか教えてくれる。私は自分でするのは洗車くらいだったので、「自分でも出来ることがある」と分かっただけでもうれしくなった。
タイヤの軸にささっていた円柱みたいな銀色の棒を抜くと、あっという間にCBRのタイヤは外された。ブレーキキャリパーがブランブランしてる。


ちなみにこの状態でブレーキを握ってはいけない。絶対にいけない。もし握ると油圧によってブレーキパッドの通常ならディスクローターをはさむ部分が閉まってしまうからだ。何度か握っちゃうと、そこはピッタリとくっついてしまって離れなくなってしまうらしい。

そんなことをを知ったのも、実は、旦那の12Rのタイヤ交換中、あれこれ作業中の12Rを見てたら、(そんなに私のブレーキと握り心地違うのかなー)と思って、ブレーキをキューって握ってしまい、みんなから「ア”−−−−−−」と叫ばれ、旦那からは「お願いだからやめてくれー」と言われたからなんだけど。
そんな状態で握ったブレーキの感触は、握ったら握っただけ握れてしまって、なんだ私のバイクと一緒じゃんって思ったんだけど、通常はディスクローターが挟まっているからそこに抵抗が生まれて握り心地としては「硬い」のが当たり前なんだって。
それにしても、握っちゃいけない時にブレーキ握っちゃって、ごめんなさい。もうしません。

今回はディスクローターに問題があったわけだけど、それを挟む”ブレーキパッド”も一緒に新品に取り替えることになった。消耗率という点ではまだまだ使える状態だったんだけど、ディスクローターを交換する時はプレーキパッドも一緒に交換した方が良いらしい。なぜなら、ブレーキパッドは乗り手のクセが出ることがあって、”カタベリ(片方だけ減ってる)”とか”斜め(斜めに削れてる)”とかになってる時もあるからだ。せっかくディスクローターを交換してもパッドがそんな状態じゃ、せっかくブレーキ回りのメンテナンスしてるのに、効力が半減してしまう(可能性がある)のだ。

新品のブレーキパッドを作業に入る前に持たせてもらった。形は小さいのに重量感、「この子が私がブレーキをかけるとき、我が身を削りながら止まらせる働きの一部を担ってるんだ」、と思うと急に愛しく思えるから不思議。今まで、どれが”ブレーキパッド”とか意識したことさえなかったのに。
新しいブレーキパッドは回りが角ばっているので、少しヤスリで角を丸く削るという作業が行われる。私もメンテナンスに加わりたい、という思いからその作業をやらせてもらえることになった。
「削りすぎないようにね。」と笑いながら言われ、常連さんのアドバイスをうけながら必死にパッドをヤスリで削る。初めてやることなのでとっても不慣れな手つき。ポイントはヤスリを端から端まで動かして削ってやることだよ、と言われたが、なかなか上手にできない。でも、試行錯誤の上、私の手によって角のとれたブレーキパッドができあがった。それをキャリパーに取り付けてもらう。なんだか楽しいぞ。

ディスクローターの方はというと、タイヤから外し、新しいのをねじでつける。この時左右を間違わないようにしないといけない。CBR900RR(’00モデル)だと、ディスクローターにうっすらと進行方向を示す小さい矢印が書かれている。

ディスクローターとブレーキパッドの交換が終わり、後はバイクを組み立てて終わりだ。タイヤを取り付け、ブレーキパッドのついたキャリパーにディスクロータを挟み取り付ける。そしてネジをしめる。
タイヤを回してブレーキをかける、何度かその作業を繰り返して、「ヨシッ」と一声すると、バイクは完全な状態にくみ上げられた。
一連の作業終了である。気がつくと1時間半くらい時間が過ぎていた。そんなに時間が経っているとは思わなかった。

ブレーキパッドを交換した時はそれが馴染むまでブレーキが効きが悪くなるというのは常識だ。それはどんなバイクでも一緒である。だから、「交換したばかりだからよく効くはず」と過信してバイクに乗ると、危険な目にさらされることになる。なので、交換したての時は、”少し走ってはブレーキをかけ、また少し走ってはブレーキをかけ”を繰り返すと、通常のよく効くブレーキの姿に戻るのである。私の場合は、その作業を旦那がやってくれた。私が「あまりにも効かないブレーキ」に動揺して事故でも起こさないようにという配慮だ。その気配りがうれしい。
(どんなことでも自分一人でできなくて悪いなぁ)と思うが、お任せすることにした。ヘルメットをかぶってCBRにまたがった旦那は、なんだかウキウキしてる。

(あれ?ちょっとうれしそう?楽しそうというか・・・)

と思っているうちにブォーンと行ってしまった。それから15分。まだ帰ってこない。絶対に楽しんでいるに違いない。だって私のバイクはコーナーリングとか楽しいバイクだもの。自分のバイクを置いて私のバイクに乗るチャンスなんてそうそうない。ここぞとばかりに楽しんでいる旦那をいとも簡単に想像する。ま、ほっとこ。お願いしてる身だし・・・

それから数分後、旦那は戻ってきた。メットを取ると顔はいつになくニコニコしてる。そして、一言。

「いやー楽しかった」

(やっぱりぃ〜!!!!)

でも、旦那の協力(?)の上、私のブレーキは握り心地も効き心地も然るべき姿に戻った。オーナーにお礼を言い、お店を後にする。
赤信号で恐る恐るブレーキをかけてみる。ものすごいブレーキの効き具合だ。しかも、握り心地はすごく硬くなった。ほんのちょっと握るだけでブレーキが利いてしまう感じ。
(そういえば、教習所のバイクもこんな感じだったけー)なんて思いが頭をよぎる。
私は教習所で急制動中に失敗してバイクと共に15mほど引きずられた経験がある。そんなことまでも鮮明に思い出してブルっと身震いした。

やっと正常な状態に戻った私のブレーキ。自分の身を危険にさらすことのないよう、そして、CBRをもう倒すことのないよう、しっかりと気を引き締めて乗っていこう。



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